日本の戦争の歴史を見ると、〈八紘一宇〉〈聖戦〉という言葉が出てくる。

『関口宏の何とか』という日本の歴史を振り返る番組を見ていたら、「八紘一宇」は田中智学と言う人の造語だという。意味としては、「八つの方角(全世界)を一つの家(宇の意味)と見る」という考え方です。意味としては特別戦争を肯定するものではないはずですが、日本軍の暴走による中国侵略を、西洋諸国によるアジアの植民地解放だとして正当化する用語として使われました。「聖戦」もその流れで出てきましたが、日本軍の侵略…

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京都の平野神社は朝鮮の神を祀っている。それは、京都をひらいた桓武天皇の母が百済の人だったからである。

『日本人は状況から何をまなぶのか』鶴見俊輔著、SURE発行。 女房の通院の付き添いには本📗を二・三冊持って行くのだが、今回は高島俊男のと、これだ。アイザリア・バーリン(1909~1997)のことが書かれていて、彼の思想に隠されたキーワードは、「難民」である。バーリンはラトヴィアに生まれ、ユダヤ人難民でもあったからだ。その流れで、内藤湖南の著書『日本文化小史』に触れて、京都衣笠にある平野神社が、…

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「アイデンティティ」と「インテグリティ」

〈倫理〉という言葉から連想するのは何だろうか。日本では、社会規範、ルールを守るという側面で倫理=道徳としてが使われる事が多いが、そこには個人の部分が抜け落ちている。明治時代に、北村透谷が「アイデンティティ」と「インテグリティ」という用語を日本に紹介したが、「アイデンティティ」は人々に語られて広められたが、「インテグリティ」の方は定着しなかった。それは日本では忠孝とか忠君という儒教的考え方があった…

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