▷1月の俳句を読む
・降る雪や明治は遠くなりにけり 中村 草田男
1月18日、パフィオペジラム【花言葉:優雅な装い】
※これは外せない句です。
・一月の川一月の谷の中 飯田龍太
1月10日、トキワコザクラ【花言葉:富貴、神秘な心】
※キリッとした感覚が伝わります。
・サイネリア咲くかしら咲くかしら水をやる 正木ゆう子
1月25日、フウキギク(シネラリア、サイネリアとも)【花言葉:快活、常に輝かしく】
※十七文字という定型で考えると、「咲くかしら咲くかしら」の重ねは字余り過ぎですが、水をやる心を表現しています。
▷2月の俳句を読む
・菜の花や月は東に日は西に 蕪村
2月1日、ハナナ【花言葉:初々しい】
※これは有名な句ですが、学校では教えていないかな?
・わが声のふと母に似て鬼やらひ
古賀まり子
2月3日、ナズナ【花言葉:すべてを公に捧げる】
※「鬼やらひ」は、節分の豆まきをいう。こう言うのって、あるあるです。
・黒きハートヴァレンタインデーのチョコレート 山口青邨
2月14日、サンシュユ【花言葉:持続、耐久】
※ハートといえば赤だけど、チョコレートで作るから黒。言われて見ればなるほどです。
・しんがりは妻がつとめぬ春の風邪
石塚友二
2月22日、カンシロギク【花言葉:清純】
※(注釈)冬の間は子供たちが順番に風邪をひき、最後に寝込んだのは母親だった。夫の目から、自分と子供の面倒を見続けた妻への感謝の気持ち。
・恋猫の皿舐めてすぐに鳴きにゆく
加藤楸邨
2月29日、スギ【花言葉:雄大】
※(注釈)繁殖期の春になると盛んに鳴き交わす「恋猫」。腹ごしらえを終えて、すぐに相手を求めて出ていく。猫の本能と恋の悲しさが伝わる。
▷3月の俳句を読む
・菫程な小さき人に生れたし
夏目漱石
3月20日、スミレ【花言葉:誠実、真実の愛】
※本当かよ、なんてツッコミを入れたくなる。河合隼雄氏の本では、アメリカ人が夏目漱石の小説を読んだら、同性愛小説と勘違いされそうだと書いています。つまり、明治時代の精神性とはそういう類のものか?
・客来れば客間となりて暖かし
村越化石
3月21日、ハナノキ【花言葉:信仰】
※(注釈)ふだん使っている部屋は、来客があれば客間となる。人が集えば部屋は暖かくなるが、同時に客を迎えた作者の心のぬくもりでもある。
ほっこりするいい俳句だね。
・ポストまで歩けば二分走れば春
鎌倉左弓
3月22日、バイモ【花言葉:才能】
※若々しい人の句という印象を受けます。「歩けば二分走れば春」の対句が効いています。
・チューリップ深夜にもう一人の私
橋本美代子
3月26日、チューリップ【花言葉:愛の宣告、魅惑】
※ふと目覚めた女性が深夜にチューリップを見ている情景は一種のホラーを感じます。
・さまざまな事おもひ出す桜かな
芭蕉
3月28日、ソメイヨシノ【花言葉:優れた美人】
※日本人は桜が好きだよな~。
・囀をこぼさじと抱く大樹かな
星野立子
3月31日、アマナ【花言葉:運が向いてくる】
※(注釈)大きな樹木にたくさんの小鳥が囀っている。四方に伸びた枝が、鳥たちの鳴き声をこぼさないようにまるごと抱き抱えているようだ。
『ラジオ深夜便 誕生日の花と きょうの一句』NHKサービスセンター
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