1949年10月1日、天安門上に立つ毛沢東が、中華人民共和国の建国を宣言したとあります。
僕が今、習っている簡化二四式太極拳は、1956年に中国国家体育運動委員会が制定したもので、「制定拳」とも呼ばれています。
楊式太極拳をもとに主要な動作を二十四にまとめ構成されているために、二四式太極拳と呼ばれます。
中国のことですから、何千年の歴史があるとか、付け足しや後だしジャンケンのような定義もありますが、戦後に国民の健康向上として作られたので、中国版ラジオ体操とも言えます。
今では、アメリカなどの大学での研究で、太極拳の効用が少しづつ明らかになっていますが、実際にやって見ると、中腰での重心移動なので5分にも満たない運動なのに、じんわりと身体全体に汗が滲みます。
ですから、これを家で30分以上続けてやっていると、意外と疲労感が溜まってきます。
もしかしたら、毛沢東が推奨し作らせた太極拳ですから、毛沢東自身も皆と一緒に舞ったかも知れません。
ところが、「プロレタリア文化大革命」の時期、太極拳を指導していた人たちは紅衛兵らによって糾弾・迫害され、一時は存続が危ぶまれたとあります。
戦後の国家によってつくられた「制定拳」も糾弾されたのかは分かりませんが。
この文化大革命での紅衛兵の主張は、「破四旧」ということで、旧い思想・文化・風俗・習慣の打破が目指され、幹部や知識人などが追求の標的にあったようです。
当時、経済政策で失敗して影響力を失っていた毛沢東は、「造反有理」という言葉を持って、この運動を奨励し権力の復権を目指したわけです。
ゆったりした動きの中で、太極拳を舞いながら現代中国の歴史を振り返るのもいいかも知れません。
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