「恋の始まり」谷川俊太郎

恋の始まり

あなたのことを絶えず考えているのに
あなたの顔がどうしても思い出せない
気がついてみるとふと耳にした音楽の一節を
くり返しくり返し口ずさんでいるのだ
あなたに会いたいと思うのだが
それは情熱というよりむしろ好奇心で
自分がいったいどうなっているのか
もういちどあなたの前でたしかめたいのだ
それから先のことは思い浮かばない
あなたを抱くことも想像できない
ただあなた以外の世界がひどくけだるく
僕は高速度撮影の世界の中の俳優のように
ゆっくり煙草に火をつけるのだ
するとあなたなしで生きていることが
ひとつの快楽のようにも思えてくる
あなたはもしかするといつか僕が他国で見た
時をへた美しい彫像のひとつかもしれない
そのかたわらで噴水は高く陽に輝いていた


昔の詩集を読んでいたら、この詩を見つけた。

僕は自分のブログがどのように受け止められているのかをあまり気にしたことがない。
何故なら、ブログは個人通信のようでもあり、精神活動のウンコでもあるからだ。

コメントには何かこの詩のような雰囲気がある。
勝手に思い、勝手に憤り、勝手に独り相撲をしているように見える。(失礼!)

僕は、見ず知らずの人であっても目の前にいるのなら声を掛けることが出来る。
相手のしぐさや反応で、声を掛ける内容を変えたり、言葉を変えたり出来るからだ。
ただ、相手のしぐさが見えないところでは、おっかなくて声を掛けることが出来ない。
たまに、携帯に間違い電話?らしきものが来ても、「あなたとは一度も話したことはありません」と答える。

この記事へのコメント

  • ガン爺

    こんばんは
    これ、いいですよね。
    死と炎も好きです。
    2023年05月29日 21:29

この記事へのトラックバック